2010年3月12日金曜日

卒業生祝賀パーティ

14時からホテルのパーティルームで催された。
年に1回の行事で、最後の見送りなだけに必ず参加したいものである。

私も長いもので、気がつけば丸5年も某専門学校で講師をさせていただいている。

ふと気付いてみると、初めて1年のときから面倒を見た学生も今回卒業した。
その彼はデキのいい子で、1年の秋の試験に向けての特別授業で初めて出会ったのだが、最初からただならぬものを感じさせた子であった。

もちろん、その子以外にも多くの子が卒業していった。
わずかばかりでしか面倒が見られなかった子もいたし、全く授業の無かった子もいた。そんな彼らでもすれ違ったり見かけたりしたことはあったのだから、これから会えないことを考えると、ふと一抹の寂しさを感じたりもするのである。

だが、それがいい。
そうやって人と出会い別れ、また新たな出会いがある。そうして常に時は流れ変化していくのだ。
諸行無常。なんていう真実なのだろう。常に移ろい変わり、変化しないものは何一つとして存在しない。この世の絶対的ルール。
だから変化することを恐れてはいけない。恐れようと恐れまいと、時間で自動的に変化する。

また逆に、これは自然の裁きでもある。
栄枯盛衰。時間の流れは残酷でもある。どんなに若くかわいい女の子であっても70歳になったら、まぁかわいらしいと言える人もいるが、ほとんどはしわくちゃのお婆さんだ。また、どんなイケメンの男であっても100年たったら骨である。

ホテルから出た後、しばらく学校で時間をつぶした後、2次会でバーへ行く。
そこでまた卒業生や進級学年の学生達にナニゴトか話す。

そして3次会。やたらとうるさい安居酒屋で24時までいる。
そこで自称「頑張ってる」学生を簡単に打ちのめす言葉を吐く。「今年何冊本を読んだ?」
彼らはデザイン系の学生であったが、デザインの本つまりは構図の本やデッサンの本や色彩の本なんてのは沢山出版されている。それを全く読んでいないのだ。つまりはインプットが足りない。
そういう土台が無いから、あくまでもセンス・感覚でしか勝負できない。そこに理論が無いわけだ。
例えば、赤と青を同時に使うと目がキンキンに疲れる。そこで、赤と黒とか、赤と金とか、そういう色の組み合わせというのがあるのだが、それを勉強していない。全くやっていないわけではないのだろうけども、教わったその時点でしかインプットが無い。
何故常にインプットしないのか。何故寸暇を惜しんで勉強しないのか。何故くだらないテレビや雑誌を見て時間を過ごすのか。それらを全部含んでの質問が「どんだけ本を読んだ?」になる。
本屋に行って、本棚の本を全部買うのは、金銭的に無理があると思う。だからこそ図書館を利用するのだ。ところでコレはまた僕もできていないことでもある。だから本当は偉そうには言えないのだけれども、だけれども言ってあげなければ彼らのためにもならない。

そうして日付も変わって0時半頃「5年で1000冊読め」とだけ言って、私は家に帰った。

3 件のコメント:

  1. こんにちは。
    またコメント書いちゃいます。すみません・・・。

    アレックスさんはいい先生ですね(^^)
    「5年で1000冊読め」なんて教えてくれる先生、私の周りにはいなかったです。
    (まぁ私の場合、本を読むのが遅くて、一冊読むとゼーハーしちゃうんですけど)
    でもきっと、そう言われた学生さんの心にはその言葉がしっかり残っていて、
    5年で1000冊とまでは行かないにせよ、ある程度の本に手が出るようになるんじゃないかと
    思います。
    人に影響を与えていけるって、すごいことだなと思います。

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  2. こんばんは。「5年で1000冊読め」は、何と無謀な先生でしょう。20代外界と接触できない私は、1日1冊文庫本読むぞ~と決心しました。授乳しながら、天ぷら揚げながら・・・続けて10日目、吐き気と眩暈で頓挫しました。

    Beautiful Japanさまは読み過ごしたでしょうが、
    「栄枯盛衰」の後に、妙に引っ掛かるしおんでした(涙)

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  3. Beautiful Japanさん、こんにちは。
    いくらでもコメントを残していってください。
    そんな褒めていただいたところでなんですが、5年で1000冊なんて、私も無理です(汗)
    それでもやはり、最近の大学生でも本を読まない人が多くいるわけで、平均的にも月2.2冊だそうです。(15年程前で)
    http://www.lib.ehime-u.ac.jp/KANPO/dayorihida.html
    あくまでも平均は平均なんですけど、どうしても世間的には大学卒と専門学校卒とでは大学卒の方がよく見られるわけです。
    そこを実力で勝つにはやはり読書量が一つのバロメータになるわけです。

    それに気付くまで、私も30歳を過ぎてからでした。それでも遅くはないと思います。


    しおんさん、いらっしゃいませ。
    ほんと無謀な発言です。自分にもできないってのに。。。
    だけれどもそこをなんとか挑戦していくのがいいわけです。そうして500冊ぐらい読み終わったら何かが確実に変わっているはずです。
    今までのボンクラな価値観から明らかにしっかりとしたものに変わっているはずなのです。
    1000冊読むことが目的なのではないです。やはり人格を高めていくことが目的なのです。
    そうして得た知識は、知識のままにしておかないで、実際の生活に役に立つ知恵へと昇華させなければなりません。
    そういう意味で一番分かりやすいのが料理の本でしょう。
    レシピ通りに作るのもいいのですが、やはりそれを食べる人がいかに喜ぶか、いかに美味しく作れるかが大事になってきます。

    栄枯盛衰の後の部分は。。。えー。あー。
    えっと、師匠のお言葉を引用しますのでご勘弁を。。。
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    自然の裁きの最たるものは、時間の裁き。時間が裁いていくのです。(中略)

    時間の裁きというのは、本物か偽物かもはっきりとしますが、もうひとつ、時間の裁きのこわいところは、年をとるというおそろしい裁きがあるんです。(中略)

    年をとっていくという裁きに勝つのには、無駄に年をとっていかないようにするしかない。
    そのためには、頭を鍛え、魂を鍛え、心を鍛えていくしかありません。

    一生懸命ふだんから努力して、ぽけーっとした毎日や無駄な時間を過ごさないということが、年をとっていくという自然の裁きに勝つ唯一の方法なのです。(中略)

    誰でも年をとる。年をとって、自分は何ができるんだろうか。
    たったこれだけの人生だったのかと思うようになったら、それはその時自然の裁きにあっているんです。
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